セアロ師をお招きしての、くまの園体験リトリート終了しました!!
みなさま、ありがとうございました。
金曜日、仕事帰りの方も多く、初めて参加の方も、雨の中でしたがみなさん元気に
くまの園に集合されました。
台風が来ているということで、天候を心配される方も多かったのですが、
こちらはひどい風は無く、各自の自己紹介のあと、
静かな雨音の中で、セアロ師のご講話が始まりました。
セアロ師からは、ただ草をとるというところではなく、意識の持ち方など
アドバイスをいただきました。
皆さんからの質問も多く、結局10時過ぎまでご講話をしていただくことになりました。
翌日は5時起きで、朝食準備から部屋の掃除など、一斉に動きはじめました。
そして雨は上がることなく、さらにひどくなっているのでは・・・
という状況の中、
男性たちは、シャワー、トイレの基礎工事をする予定でしたが、
土砂降りではセメントをこねるのもどうかということで、
朝食後、朝からすでに数人は休憩モードになってしまいました。
女性たちはこの日は雨でも終日野良仕事に出るというとになりました。
着替えないとドロドロで家には入れないし、
そのままでは食事も作れないという状況になるので、
昼食、夕食を先に調理しておくということになっており、調理が始まりました。
しかし台所は狭く、全員が料理ができるという状況ではありません。
手が空いて、見るだけの人が出たり、また スタッフの連携もうまくつながらないような状況になってしまいました。
そこで、セアロ師からのご提案で、みなさんに集まっていただき、
まずはセアロ師からのアドバイスをいただきました。
そこから、私たちスタッフの意識も、みなさんの意識も大きく変わりました。
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雨の中始まった男性たちの基礎工事 |
男性達は、ビニールシートを張って、雨合羽を着用し
雨の中でも出来ることをと、全員が動き始めました。
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セアロ師のご指導のもと、全員がテキパキと昼食準備中! |
女性たちは、2班に分かれて、食事作りからのスタートです。
レイアウトが悪く、畳の上で調理をしていたのですが、縁側で食事作りということになりました。急いで場所移動です。
夕食チームは台所で、セアロ師のご指導のもと、皆さんの動きが俊敏になりました。
食材一つ一つへの心のかけ方、畳ひとつ、抜きとる草にまでも、「心をかける」
「本気で向き合う」大切さを体験で学んでいきます。
実はセアロ師からは、「リトリートでは、なんでも全員でやるように。」と、
スタッフへのアドバイスをいただいていたものの、
狭いところで、同じ動きが全員で出来るものでもなく、
やりたいことへのこだわりも、男性の意識、女性の意識、みんな違います。
全て全員が同じように動くことはできません。
ここでは、みんながそろって同じことをするという意味ではなく、
それは意識の問題であったことがわかりました。
ここでのテーマでもある「協働」ということを改めて考えさせられました。
体験にまさるものはありません。
昨日、セアロ師がおっしゃったことを、身をもって体験することで、
脳みそでの行動から、心の行動に変わった瞬間を味わうことが出来ました。
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自分たちが植えた田んぼでの草取りです! |
昼食、夕食作りを終えて、田んぼ仕事の服に着替えてみなさんが外にでたころには、
雨は小雨になりました。
連日の猛暑の中の草取りと違い、曇り空の涼しい風の中での、草取りとなりました。
今回は初めて田んぼに入った方もあります。
田んぼの中での、中腰の仕事は思った以上に腰に負担がかかり、
決して楽な仕事ではありません。
しかし、雨上がりのこの日は ちょうどいい気温となりました。
猛暑の昼間、めまいがしそうなくらいの暑さの中での草取り仕事と違い、
みなさん とても気持ちよく草取りが出来たと おっしゃっていました。
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照美さん、砂川さんのクッキーは絶品でした! |
「今回は参加できないけれど、応援の気持ちをみなさんにお届けください。」
と、九州のメンバーから一つ一つに手書きメッセージを添えたクッキーが届きました。
休憩中はみなさんに召し上がっていただきました。
男性たちが、砂利が必要と思うと、不思議なことにご近所さんから積み上げておられた砂利をいただくことになりました。
男性たちの仕事もどんどん進みます。
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基礎工事がすすんでいきます。 |
雨があがって、ぬかるんで入れないとおもった田んぼも草取りをすることができました。
一人ですると、気が遠くなるほどの時間をついやしてしまうのですが、
皆さんでされると、本当に早く見違えるほど綺麗になっていきます。
汗だくだから写真は・・と
おっしゃる参加者のみなさんでしたが
その笑顔はキラキラとまぶしいくらいに輝いて、
心から美しいと思いました。
人が本気で動くとき、内面からにじみでる美しさというのは、
本当にすばらしいと感じます。
みなさんは、汗だくで、髪は乱れ、体中どろんこです。
ただただ無心で、本気で草取りをやった。
それだけのことなのです。
その本当の美しさに触れた瞬間、涙が出てきました。
一生懸命さに触れたとき、その感動は 口では伝えることはできません。
全ては体験。
私は ここでも、体験にまさるものはないと実感しました。
私たちはこういった体験をみなさんに味わっていただけたらと思っています。
ただ草取りをするだけだったら、ひとりでどこでもできるでしょう。
人と人とが、ふれあい、つながり、体験を通じて学ぶこと、
成長できること、自分を知ること。
そういった体験を繰りかえし、体観できる場なのです。
そしてまたここでみなさんがされた寄付や、協力金、
それはアジアへの支援にもつながっているのです。
終わったあとのみなさんの感想は、誰一人同じことはありません。
それぞれの学びや体験を持って帰っていただくことが出来ました。
福山のこの地で、どれだけのことが私たちに出来るかはわかりませんが、
一つ一つ体験し、体観できる場を提供できるように、日々歩みを続けてまいります。
ありがとうございました!!